オゾン層は約20〜25Km上空に存在する厚さ20Kmの層で、これが紫外線のうちの特に毒性の強い部分を吸収して地上の生物を守っている。
南極で始まったフロンガス等によるオゾン層破壊は平成6年からは北極でも観測されるようになり一部に衝撃を与えた。
欧米では最近20〜30年間に皮膚癌が10倍に増加したという報告もあり、紫外線に関する報道は年々ふえている。
こうした状況の結果、われわれの日常生活でもUVカット化粧品が注目を浴びているのだが、実際問題としてわれわれ日本人がオゾン層破壊によって本当に被害を受けているのか、また受けているとすればどの程度の披害であるのかを確認する情報はほとんどない。これではオゾン層破域が社会問題として日頃取上げられていても、われわれは現実的な取り組みができないのである。
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本特集はこのテーマに沿って比較的公平と思われる資料からの報告であり、一読者からの要請によるものであることを附記する。
●問題はB紫外線
紫外線は波長の長い頃にA、B、Cの3群に分け、それぞれA紫外線、B紫外線、C紫外線と呼ぶ。紫外線はUVと略すので本や雑誌ではUVA、UVB、UVCと表記することもある。
毒性はC、B、Aの順に強い。このうちC紫外線は細胞の遺伝子を直撃するもっとも危険な紫外線なのだが、現状程度のオゾン層破壊ではなんら影響がなく地表にはとどかない。地表にとどくのはAとB二つの紫外線である。
Aは色黒になったり長年洛びつづけると深いシワの原因になるなど美容上の問題はあるとしても特に健康上の危険はない。問題はB紫外線だ。
B紫外線に強い化学作用のあることは、たとえば海水洛で肌が火膨れや水泡などの炎症になるのがB紫外線の毒性だ、といえば分かりやすいだろう。
B紫外線を強く洛びつづけると皮膚癌、白内障、免疫の低下などの原因になることが知られている。これが紫外線の怖さだ。
B紫外線は大部分がオゾン層にさえぎられてごく一部だけが地表にとどくのだが、オゾン層が壊れるとそれだけ多く地表に漏れてくるので、先にあげた美容記の増加が懸念されているのである
C紫外線 200〜280nm
B紫外線 280〜315nm
A紫外線 315〜400nm
※nmはナノメーター、百万分の一ミリ
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