酸化防止剤、殺菌防腐剤および夕−ル色素が代表的な化粧品公害物質であることは知られている。これら公害物質はフェノール類という毒性の強い一群の化合物である。柿の葉会はこれら公害物質を合成界面活性剤と併用すると皮内に浸透して、皮膚を老化させ、やがてシミやシワの原因になると、三十数年問説明し続けてきた。
では紫外線吸収剤とはどのような薬品であるか?
もともとメイクと印刷用インクは同質のものだ。両方ともタール色素と顔料、溶剤、合成界面活性剤の混合物である。タ−ル色素は紫外線で褪色しやすいので、インクにもメイク化粧品にも紫外線吸収剤を添加する。
それで紫外線吸収剤の別名を褪色防止剤という。その殆どがフェノール類なのである。∪∨カット化粧品はこの褪色防止剤の、基礎化粧品への転用なのだ。
石油から合成するタンパク質が食用にできないのは、石油には発癌性等毒性の強いフェノール類が含まれているからだ。
しかしフェノールは化学反応に富む物質だ。それを利用して酸化防止剤や防腐剤やタール色素等の合成化学が発展したのである。酸化防止剤やタール色素や紫外線吸
収剤に共通の毒素があるのは、こういう理由からである。
紫外線吸収剤には毒性があるので、毒性の強さに応じて添加量が制限されている。しかし数種を併用した場合、総合量の規制がない、これが二番めの大きな問題だ。
効果を上げるには複数の紫外線吸収剤を添加する。消費者は、より効果のあるUVカット化粧品を買うだろう。すると?紫外線吸収剤の種類を増やすほど相乗作用によって、毒性は大きくなり、表皮母細胞を傷つけ、コラーゲン繊維を作る繊維芽細胞を傷
つけて、シミや小ジワの原因を増やすことになるのである。
これらのフェノール類に発癌性のないことを信じたい。しかしこれらフェノール類が別の医薬部外品に使用されて癌の発生率が上昇することがヨーロツパで発表されたばかりなのだ。
つまり∪Vカット化粧品は、特に角化層の傷みやすい夏には、使ってはならない化粧品である。∪Vカット化粧品で肌を守る道理が、∪Vカット剤で肌をこわしてしまう、この矛盾。
●二十歳後半になったら、紫外線を避けるのが懸命.
地球に生命を与えてくれた太陽光。紫外線はその一部で、今日でも皮内の脂質に反応してビタミンD合成に協力し、骨格の形成に役立っています。
そのため日頃紫外線の少ないヨーロッパでは紫外線を補充するために夏休み長期間、海に行く風習となっているのですが、アフリカやオーストラリアに移住したヨーロッパ人の場合、彼らコーカソイド(白人)は紫外線に対する抵抗力が弱く、浴びすぎるとシミや皮膚癌になったりします。
日本人は紫外線を浴びるとメラニンを分布し吸収し、毒性を消すので皮膚癌になる例ははとんどありませんが、歳をとって表皮が弱くなった部分に紫外線が当たるとシミになるので、二十歳後半からは紫外線を洛びすぎないようにしなければなりません。
紫外線は塵やスモッグに吸収され、したがって都会ではあまり心配ないのですが、最近は工場や車の廃棄ガス規制によって空気がきれいになったので、このスモッグ効果は少なくなっています。こんなこともUVカット化粧品を流行させているのかもしれません。
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